神を冒涜しよう

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「しかしまぁ───、少し大人げ無かったかな。確かに自らよりも高位の存在にあれは無いな、うむ。」 そして直ぐに、謝罪する。 思えば少し苛立っていたようだ、と。 思考して考える。 思えばここに来てから少し可笑しい。 自分は‘何故か’彼が神だと言うのを気が付いたら認めていて。 ‘何故か’会って初めての相手を貶めてる。 可笑しい、これは可笑しい。そして何故かこれを可笑しく無いと判断している自分に違和感を覚える。 「すまなかった」 そう謝罪の言葉を口にしながら更に思考を加速させる。 しかし神は返事を返さず、先程怒っていたのがまるで嘘かの様に、表情を反転させて──ニヤニヤしながら此方を見てくる。 「おや?おやおや?まさかとは思いますけど、コレの異常に気がついたので?」 ──何の話しかな? そう、口にしかけて止める。 先程から思考にちょくちょく出てくる‘何故か’が多少(正確には凄くだが)気になるが、解ってもどうにかなるものでも無さそうなので思考も放棄する。 そして簡単に出た回答に溜め息をつきそうになりながらも答える。
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