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「いいや、解らないさ」
息を吸う。
そして脚を組み直してか──
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「ぐぅわぁあああああ!!!!」
朝早く、早朝と言える時間帯の2LDKのマンションの一室で年は16か17に見える青年が悶えていた。
「な ん だ こ れ は!! 」
先程までタイピングしていたパソコンを閉じ、身を抱くようにしてフローリングの床を転げ回る。
「中二病か!?中二病なのか!?なんでちょっと息抜きに書いたやつがこんなに末期なんだよぉぉぉおお!!!」
どうやら青年の言葉から察するに、ほんの息抜きの積もりで書いた小説が持病に侵食されたらしい。
さらに青年が先程から決して小さいとは言えない大きさで叫んでいるが、誰も注意をしに来ない。
もう諦めているのか、それとも人がいないのか解らないが、多分にこのまま社会人になれば就職氷河期の波に拐われそうな雰囲気を青年が臭わせているので後者だと予測出来る。
まぁ、飽くまで予測に過ぎないが。
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