神を冒涜しよう

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「はぁ……はぁ……はぁ」 ある程度転がり精神的に落ち着いたのか、床に俯せに横たわる。 繰り返す様だがフローリングの床だ、絨毯は敷いていない。 「やべ、鼻が……」 当然、痛い。 しかしここで仰向けにならないと言う事から、青年が余程の馬鹿か仰向けに成るほどの体力の無いモヤシの中のモヤシ、つまり選ばれしモヤシと言うことが分かる。 さらに先程から息が荒いため変た………変質者の様に青年は見える。 「ふぅ、だる……」 息も落ち着いたのか、立ち上がりパソコンを開く。 「削除っと」 そして新たに量産するところだった黒歴史を削除する。 「やべーやべー、こんなの織斑に見られたらなんて言われるやら」 人差し指でボタンを押して小説を削除しながら、世話焼きな幼馴染みの事を考える。 「いや、それよりも篠ノ之か?」 もう一人の幼馴染みと書いて仇敵と読む人物を思い浮かべて顔を俯かせる。 そして吐き捨てる様に。 「100%馬鹿にしてくるな」 そしてここぞとばかりに自らの傷口を抉ろうとしてくる幼馴染みの姿を思い浮かべて、身を恐怖に震わせる。 「興奮するぜ……!」 訂正、発情していた。
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