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「ピカチュウ!10万ボルトだ!」
「ピカーーー
チュウーーーーーーー!!」
テレビの画面には、ポケモンバトルをしているサトシとピカチュウが映っていた。
一人の少女が、テレビにかじりついている。
ピカチュウって可愛いなぁ。可愛くて強いし、なんて素敵何だろう。私もポケモン欲しいなぁ。サトシって人もかっこいいなぁ。凄く真剣に勝負をしてる。
少女がため息をついていると、奥のキッチンから声が聞こえてきた。
「レイラー、テレビばっかり見てないでちょっと野菜切るの手伝ってよー。」
レイラは、一瞬キッチンのほうを向いてすぐ顔をテレビに戻した。
「もう、うるさいなぁ。今いいところなんだけど。」
レイラの返事が聞こえたのか、包丁を握ったままレイラのママがリビングにやってきた。
「アンタ女の子なんだからちょっとは手伝いなさい!そのバトル大会のビデオはいつでも見られるでしょ!」
「はぁい。」
レイラはほっぺを膨らまして渋々キッチンに向かった。
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