11人が本棚に入れています
本棚に追加
「マリル~
リルリル~」
リルがレイラとママの近くに寄ってきた。
「あらあら、お腹が空いたのかしら。今ご飯あげるからちょっと待ってねリルちゃん。」
しゃがんでリルの頭を撫でているママ。
「リルーー!
リルリルマリルーー!」
リルは手をばたつかせたり、ジャンプしたりして動き回っている。
「あらあら、どうしたのかしら。」
ママは動き回るリルを見て頭を抱えた。
「よしよし、わかったわかった。ママと私は喧嘩してたわけじゃないの。だから心配しないで。」
レイラが近づいて尻尾をさするとリルは落ち着きを取り戻した。
「リルはとっても優しい子なの。私とママが大きな声を張り上げていたので、仲が悪くなっちゃったと思ったみたい。」
「リル~。」
尻尾を撫でられてリルは心地よさそうにしている。
一連の流れを見てママの目尻は下がっていた。
「とりあえず、夕食を完成させましょうか。」
最初のコメントを投稿しよう!