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森の奥にある古びた神社
そこに一人の少年…いや、少女がいた
少女の見た目は十三、十四くらいの歳で肩までしかない髪を後ろできつく結っている
そして少年と間違えてしまう決定的なもの
それは少女の服装と顔
少女はなぜか袴を着ている
手には竹刀
しまいに顔には生傷、そして左目には包帯を巻いていた
少年と間違えるには充分過ぎる程条件が揃っていた
そんな少女は一心不乱に竹刀を降り続ける
一人で、ただ、ただ竹刀を振り続ける
それが彼女の毎日の日課だ
だが、ここ数日は違った
………木の影から誰かが少女を見ているのだ
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