朝倉巧也、遅刻する!

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こんな風に熱烈な告白をされたのは今日が初めてだ。 しかしその相手がまさか幼女とは喜ぶに喜べない。 さっきの女の子の言葉も、LIKE(人として)であってもLOVE(異性として)じゃないだろう。 まあ……あと十年この子が歳をとっていたら、喜びもひとしおだったのにな。 外国人の女の子だし、こう、スタイルが良くて、胸も大きくて、海の向こうの(ドリーム)が、沢山詰まってるような美人になってて…… おっと。妄想してる場合じゃない。 さぁさぁ、女の子の願いは叶えた。俺が次に目指すべきは三年の教室がある校舎だろう。 いや、その前に昇降口にでかでかと貼られているクラス分けのポスターを確認するのが先だな。 「じゃ、俺行くから。もう大丈夫かな?」 「うん。だいじょうぶ」 女の子と別れ、昇降口へと歩を進める。
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