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それを先生と承午さんで楽しそうに斉唱する。
先生の歩幅に合わせて、少しずつ。
そんな様が道行く人々の視界に入らない訳が無い。
サラリーマンっぽい人、暇そうなおばさん、ランニング中の老人……
間違いなく俺等を見てくる彼等にすれ違う度何だかお腹が痛くなる。
出来れば歌は止めてくれまいか、先生。
承午さん(と納羽斗)がいるだけマシだが、今はあまり注目されたくない。
そこそこ大きな河川の横を通り、住宅街へと入っていく。
目と鼻の先に見えているT字路の辺りは、俺と先生が初めて出会った(ある意味)いわく付きの場所だ。
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