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プロローグ
毎日が同じ事の繰り返しでつまらない──そう思ってた時期が俺にもあった。
「痛てて……」
しかし、今朝は何かがおかしい。
現に俺は今体勢を崩し、アスファルトに身を投げ出す形になっている。
走っていた俺の目の前に、横からいきなり人影が現れたんだ。
春の陽気が、アスファルトに叩きつけられて鈍痛に萎えている俺の顔を撫でる。
目を閉じているのに目が痛い。
寝てる暇は無いぞ、と太陽が俺に警鐘を鳴らしている様だ。
実際ホントに寝っころがっている暇は無いんだよな。
『何をそんなに急いでるんだ?』
そう思う人もいるかもしれないから一応付け加えておくと、今日は四月六日の月曜日。
俺の通う学校にて、始業式&入学式が行われる日付だ。
そしてもう一つ。
今朝、俺が目を覚ましたのは何時何分だと思う?
答えは午前九時半。
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