第一章

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    ~♪   「ッ……ハァ…ッ」   キュッ キュッ     白い箱の中に響く アップテンポなミュージック 絶えず聞こえるシューズの音 乱れる髪 あがる息  流れる汗…      ──…ダンッ!     シューズの音が止まった。      少女は天井を見上げ、 一つ、深く息を吐いた     そして、どこか満足そうに頬を緩め微笑んだ。         「フフ…やっぱり、ダンスって楽しい」      そして前髪をかき上げ、壁に貼ってあるカラフルな一枚の紙に視線を向けた。          「──…いつか絶対に行くから、それまで待っててよね。オッパ」    
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