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「フゥ…助かったぁ」
誰も居なくなった部屋を見て、胸をなで下ろした
昔っからパパのお説教は、とにかく長い。
気が付くと、最初の話からだいぶ脱線していたり突然過去のことを振り返って、「乃亜もあの頃は…」なんて自分の世界に入っていることもしばしば。
話の長さとクドさは校長先生並みだ。
(電話の相手に感謝しなくちゃ)
でも本当はそんなパパが大好き。
いつも忙しくてあんまり家にいないから話す事は少ないけれど、暇さえあればママとピノと一緒に出かけたり…
少しでも一緒にいる時間を作ってくれている
毎日疲れてると思うのに…
本当はすっごく優しくて家族思いなのも知っている
……それに自分の父をこう言うのはおかしいけれど、顔もカッコ良い
さっきみたいに、時々ちょっと怖いけど、そんなパパも好きだったりもする。
パパには恥ずかしくってこんな事いえないけどね。
ちなみに、ピノってゆうのは愛犬の名前。
アイスのピノが好きだから、ピノ。
パパって以外と単純
ピノはまだ三才。いつも家では一緒に寝ているいつも一緒の大切な存在。
パパの海外出張中にママと内緒でピノを家に買って連れてきて、パパが帰ってきた時の、あのビックリした顔…
今でも思い出すなぁ。
絶対怒られると思ったのにパパが、「…名前は?」って聞いてきたときはママと一緒に目を丸くしたっけ…
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