金網の向こうに。

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私の目の前で。 泥だらけになって、 必死な声を上げて、 思い切り左手を振り下ろして。 カキーン! ……反射的に振り向いた、 金色の瞳を悔しそうに ギラギラさせて、 唇を噛みしめるあなたを見つめる。 私とあなたの間には、 緑色の金網が張り巡らされていて。 悔しそう……だけど、 一瞬悲しげに揺らいだ瞳の あなたに近づく事もできない。 .
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