金網の向こうに。

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「……ん?」 涙で潤む視線の中、 彼と目があう。 一瞬呆れたように笑って… ウインクしながら、 私に向かって小さく 左手の親指をぐっと立てた。 「…おめでとう、孝くん…」 小さく…そっと呟く私。 その声はきっと、 今の彼には届かない…。 【 おわり 】 .image=439690971.jpg
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