2人が本棚に入れています
本棚に追加
「………み!!……き…よきみ!!起きてよ………!!」
………ん?
誰かが私を呼んでいる…?
私の身体が揺さぶられる。
「ねえ!!起きてよ!!君、大丈夫?ねえ!!」
強く私を揺さぶる。
…………そんな強く揺さぶられたら痛い…。
「……だめだ…起きない…。でも、息はしてるんだよな……。」
困った、って雰囲気が声から伝わってくる。
だめだ……私迷惑になってる…。
「ごめんなさい…。」
私は目をあけて身体を起こす。
「あ!!やっと起きた!!大丈…」
「ンッ…」
いきなり身体を起こしたせいか激しい痛みが私を襲った。
頭が……割れそう。
思わず私の隣にいる人に寄りかかってしまう。
「うわっ!!びっくりした!!大丈夫なの?君……………」
「ごめんな…さい…」
頭痛に耐えながらも私を呼んでくれていた人の顔を謝罪しながら見た。
目が合った瞬間、相手の顔が真っ赤になった。
「…………………………」
ずーっと見つめられている。
………喋りにくい。
「ウッ」
痛みが増してくる。
「い…痛い………痛い!!痛い痛い痛い痛い痛い!!助けて!!」
痛くて涙が出てくる。
思わず私は目の前の少年に助けを求める。
最初のコメントを投稿しよう!