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戦う 壱
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俺の指示に従うように、2人1組となって敵を倒していく。
走りながら周りの様子を伺っていると、ヒイラギと戦っているレンが視界に入った。
そちらに向かって一直線に走り、近くの木に足を引っ掛け一気に登ると、木の上からその中心部に向かって飛び降りる。
レンの代わりにヒイラギの剣撃を受け止めた。
キィィンと高い音が辺りに響く。
剣を弾くと、ヒイラギが能力で俺たちから距離を取る。ちらりとレンを伺うと、いつも無表情なのに今は驚いたように少し目を見開いていた。
離れた所からヒイラギが驚いたような声を出す。
「あれぇー君いたんですか?おっかしいなぁさっきまでどこにもいなかったのに。まぁいいか。楽しくなりそうですしー」
心底楽しそうに笑うヒイラギを睨みつけながら、他の奴らの剣撃を防ぐ。レンと背中を合わせながら周りの奴らを倒していった。
「あはーやっぱいいですね2人共!強い人大好きです」
一瞬で俺たちの側に飛んできたヒイラギが、剣を振り下ろす。それをレンと同時に受け止め、相手を睨みつけた。目を細めて笑うヒイラギがまたもや離れる。
ちくしょうやっぱり厄介な力だ。どうやって能力を封じよう。
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