4章 帰りたい場所

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参  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 掴んだ手が震える。 ぎゅっと力を込めて腕を掴んだ。 ツバキはまたもやハァと溜め息を吐いて、空いている手を俺の頭の上にのせた。 「お前が無事で良かった」 その言葉を聞いた瞬間、押さえつけられていた枕を剥ぎ取り、勢いよくツバキに抱きついた。 腕に力を込め、ツバキの胸に顔をうずめる。 「なぁっ!?ちょっおいマメチビ!」 ツバキの慌てた声が聞こえたが、構わずしがみついた。顔をうずめながら、小さく呟く。 「ツバキが無事で良かった」 背中の傷に手を当てないように、けれど強い力で抱きついた。 ツバキの空いた手が所在なげに空中をさまよう。その手が俺の体に回されれようとした時、横に設置されたベッドからデカい叫び声が響いた。 「ぎゃー!ツ、ツバキさん!何マメ野郎とイチャこいてんですか!」 「んなっ!スイ!何言ってんだテメェ!お、俺がこんなマメチビといいいイチャこくわけねぇだろ!」 「スイ!」 ばっとツバキから離れスイの方へ向かうと、思いっきり抱きついた。 「ちょっマメ粒!?」 「良かった。スイも無事で。本当に良かった」 ぎゅうっと抱きついている俺にスイは小さく溜め息をつくと、ぽんぽんと俺の頭を叩いた。 「たく、俺より年上なら年上らしくしろっての」 呆れたような声は、優しくて暖かかった。  
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