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変わり始める 壱
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「うぇっちょっ!」
「うっせぇ!い、今のは間違いだ!」
「えっいや…あっ!もしかして、戦いの時名前呼んでくれたのもツバキなのか?」
ツバキが俺を庇う直前に聞こえた、必死に自分の名を叫ぶ声
あれもツバキだったんだ。
「ちげぇっ!」
「いや、でも」
「ちげぇってんだろうが!マメチビの聞き間違いだボケ!!」
デカい声で叫ぶと俺の頭の上から手をのけ、ツバキは先に馬車へと行ってしまった。
押さえつけられた頭をさすりながらその後ろ姿を見つめる。
なんだよ。初めて名前呼んでもらえたと思ったのに。
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