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参
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『共犯者』
意味が分からない。
仲間ではなく、共犯者。
一体どういう事だ。
「おい、それどういう意味」
「ねぇーそんなことよりさぁ次は俺の話しようよ」
異様に近い距離のままキリヤが話し出す。
「シオンちゃんさぁ盗賊退治で何があったのー?」
「へ?」
「だってさぁおかしいじゃん。行く前はあんなに険悪だったのに、帰ってきたら仲良しこよし。一体何したのぉ?」
耳元で話されるとあたる息がこそばゆい。身を引こうとすると、キリヤが俺の両肩をぐっと掴んだ。
「それにさぁこんな大怪我までしてーあれ?首も怪我したのぉ?」
するっと首に貼ったガーゼの上を撫でられる。
「うぁぇっ!いや、うんまぁ」
言葉がどもるのは仕方ない。だってガーゼの下にあるのは怪我じゃなくて、師匠につけられたき、ききキスマークなんだから。戦いの後鏡を見てくっきりついたキスマークに俺は絶叫し、あまりの恥ずかしさに急いでガーゼを貼って隠した。
そろそろ薄くなってきたが、用心の為貼ったままだ。
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