5章 変わり始める日々

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伍  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 面白くない コイツと馴れ合うアイツ等が 思うようにならないことが 首筋につけられたキスマークが どこまでもお人好しで、他人を受け入れるコイツが あぁイライラする。 「面白くない」 肩を掴んだ手に力を込め、ベッドに強く押し倒す。ぼふんと音を立てて倒れ込んだ所に馬乗りになり、片手で細い両手首を拘束し頭上に押さえつける。両足で下半身を押さえ込み、空いている右手で怪我をしている左肩を強く押した。 痛みのせいか、小さく呻く。その声にじわじわと興奮に近いものが背筋を走った。 痛みに歪んだ顔に唇を寄せて、これ以上ないくらい最高の笑みを見せてやる。 「もうさぁ、まだるっこしいのはやめた」 状況の分かっていない、ぽかんとした顔をじっくり眺める。 「いくらアンタでもさぁ男にヤられりゃ、此処から出てくでしょ?」 唇を首筋に寄せ、キスマークの上にキツく吸い付いた。 「男同士のヤり方教えたげる」 一気に上着のボタンが弾け飛んだ。  
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