5章 変わり始める日々

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六  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 首筋にチリっと痛みが走った。 弾け飛んだボタンが床に跳ねる。 状況が理解出来ない。 背中には柔らかな布団、正面にはキリヤの無駄に整った顔、その向こうには灯りが見えた。 戸惑う俺をよそに、キリヤの手は服の中に侵入してくる。はっと気づいたようにその動きを止めようと暴れた。しかし拘束する手が弛むことはなく、暴れた分だけ左肩を強く押される。 「っ!」 「無駄だよぉいくらシオンちゃんが強くても、のし掛かられちゃ抵抗できないでしょー」 その通りだ。 体格が違いすぎる。 上から押さえつけられては満足な抵抗は出来ない。 「おとなしくしときなってーそうすれば程ほどに優しくしてあげるからー」 「っ!おいやめろっふざけんなよキリヤ!!」 するっと肌を撫でられ背中が粟立つ。自然と身体が小刻みに震える。 押さえつけられる身体 意味をなさない抵抗 のし掛かってくる重さ 「っ…!」 「あれ、震えてる。大丈夫だってー初めての子には優しくしたげるし」 身体を這う手 耳元で聞こえる相手の息遣い 支配されるという恐怖 視界が真っ白になる。 甦る過去 思い出したくない過去 嫌だ 怖い 怖い  
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