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たかだか百姓以下の身分すら定かでない者を相手に反論を受け、実弟の寅之助にも邪魔をされ、しまいにはただのゴロツキだと思っていた神谷の竜にも殴り倒された。
最後は長屋の住人たちと入り乱れて、取っ組み合いの喧嘩にまでなり、結局は何の進展すら得られる事は無く、まるで彼等に負けたように帰宅するありさまだった。
自身の中に例える言葉があるとすれば、それはぶざまとしか形容するものが見つからず、鷹利は握りこぶしで何度も床や壁を叩いた。
それでも怒りは収まらず、今度は畳の上に大の字に寝転がる。
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