神、降臨

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俺の名前は鉄(くろがね)幽鬼(ゆうき) 高校二年生の女運無し、勉強・スポーツでは本気を出さないごく普通の人間。 只今四時限目が終わった。さっきからずっと寝ていたせいか身体が痛い。 只今の季節は冬。世界中のリア充達が一番大好きな季節。 外も寒く体育なんて言語道断。 体育はたいぎぃが仕方ないので受け、その冷えきった身体を他の授業を寝て温めることでカバーしている。あ、チャイム鳴った。 これで寝るだけのたいぎぃ授業も終わったし後は弁当食って寝るだけ。さて、素晴らしい弁当でも開けますか。 俺が起き上がり鞄から弁当を出していると一人の男子生徒と女子生徒が歩いてきた。 「お、弁当食うのか幽鬼」 「当たり前だ。今日は中身をやらんからな海斗」 「二人とも、食べるんなら私も混ぜてくれないかしら?」 「いいぜ。でも椅子ぐらいは自分で持ってこいよ優奈」 「大丈夫よ。ちゃんと持ってきたから」 昼休み早々、俺の所に来たのは羽原木(はばらき)海斗(かいと)っていう男と霧ヶ崎(きりがざき)優奈(ゆうな)。これからは二人を海斗と優奈と呼んで説明しよう。 海斗は高校に入って初めて出来た友達…いわば下僕である。髪は若干ツンツンしている。ちなみにいつも話すことはゲームのことばかり。悪くは無いがたまにうるさい。 優奈はクラスの委員長さん。成績優秀、容姿端麗とまさに委員長に向いてる人。 そんな彼女にも可愛い一面は……知らない。 「そういえば幽鬼」 「なんだよ。ミートならやらん」 此方の弁当を見ながら喋ってきたので即答したが海斗は手を横に振った。 「いや、弁当の話じゃないって。モンハンやってる?」 「またゲーム? よく飽きないわね?」 優奈は呆れたように言った。ゲームをしない彼女からしたら呆れた行為なのだろう。 「楽しいから良いんだよ。で、どうなん?」 「やってないけど…いきなりなんだよ」 「この間な、部屋掃除してたら大量のギャルゲーと一緒に出てきたんだよ」
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