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視界が暗転としている。
身体が軽い……
力が入らない……
寒い…?
暑い…?
なんだ?……身体に感覚が無い?
いや、視界が……?
「…あれ?」
明るいとも言えず暗いとも言えない部屋みたいな場所。
てか……
――――――何処っすか?
「あー! ミカエルー! 目を覚ましたよー!」
目の前に一人の幼じ……幼い少女が身を乗り出すように俺を見ており、後ろに立っていた美人のお姉さんに大声で叫んだ。
「あまり騒いではいけませんよ? ガブリエル」
「えー。だってー…」
拗ねているのか頬を膨らます。そんな中、俺は体を起こした。ちなみに感覚はない。
「えっと……あんたらは……?」
目の前に幼女と美人。しかもどっちも知らないと来た。
「私はガブリエル! 天使軍団の副団長で~す! よろしくね!」
「私はミカエルと申します。天使の長であり神の軍団団長でもあります。立てれますか鉄幽鬼様?」
俺の名前を知っているのか。説明の手間が省けていいね。
「あ、はい。大丈夫です」
そう言って起き上がる。しかし立っている感覚がないので違和感しかない。
「えーっと、二人共、さっき天使って言ったよな?」
「はい。そうです」
「どうかしたの?」
どうしたもこうしたもないよね? 俺からしたら本当に居たんだってレベルだぞ。
「てことは、だ。ここはまさか…」
「あの世だよ~! 君はここに来ちゃったんだよ!」
「正確には拾ったっていうのが正しいですけどね」
てことはやっぱり俺は…
―――――死んだんだな。
てかチクショウ! あのくそじじい! 次に会ったら許さ――――!
「ヘイ! ガブちゃん。ミカちゃん元気にして………あれ?」
――――見つけた。以外とあっさりと。
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