神、降臨

7/7
前へ
/25ページ
次へ
「おえっ……気分悪…」 吐き気がスゴくする。さっきまでなかった胃から逆流する感じ。 「大丈夫~?」 「なんとか……」 「まぁ、こんなもんじゃろ。ついでに体の方も与えておいたからな」 「少しは教えろよな…」 身体もサービスでくれたのか。ありがたいが知識が二つとかないわ。 「とりあえずゆっくりしといて下さい。さて、神様。彼をどうしますか?」 「とりあえずどこかに送るよ」 「でしたら私が彼のお供を致します。いきなり襲われて死んでしまわれたら元も子もないですからね」 「そっか。じゃあお願いするね」 そんな中俺は手を上げ質問した。 「あと一つ頼みたい」 「なんじゃ?」 「海斗と優奈を見つけたら二人も送ってくれ」 「えー………「あ゛あ゛!?」わかりましたすぐにします」 返答がウザかったので声のトーンを下げ、脅した所、平謝りされた。 「じゃ、頼むわ。で、これからどうしたらいいわけ?」 「世界の方には私が連れて行きます。それよりコレを…」 ミカエルは一本の剣と一つの盾を取り出し、俺に手渡した。 「これは…?」 「剣の方はファーストブレードと言って初心者用の武器です。こちらの盾はファーストシールドと言って同様に初心者用の盾です」 「へえ…。軽くて使い勝手がいいな」 軽く剣を振り手に馴染むようにする。 「あとこのベルトを。鞘がつけれるようにしています」 「ありがとう」 早速ベルトをつけ鞘を掛ける。 動きの邪魔にならないし良いな。 「準備完了! いつでも行けるぜ!」 「そうですか。では神様、行って参ります」 「うむ。行って参れ」 目の前に一つの扉が現れ、それがゆっくりと開かれる。 「じゃあなクソ神。あっちで楽しんで来るぜ」 「ちょ……クソ神って…!」 俺は扉を抜けた。 俺の人生、いきなりだが変わっちまった。けど… 楽しくなるといいな!
/25ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加