8人が本棚に入れています
本棚に追加
「おえっ……気分悪…」
吐き気がスゴくする。さっきまでなかった胃から逆流する感じ。
「大丈夫~?」
「なんとか……」
「まぁ、こんなもんじゃろ。ついでに体の方も与えておいたからな」
「少しは教えろよな…」
身体もサービスでくれたのか。ありがたいが知識が二つとかないわ。
「とりあえずゆっくりしといて下さい。さて、神様。彼をどうしますか?」
「とりあえずどこかに送るよ」
「でしたら私が彼のお供を致します。いきなり襲われて死んでしまわれたら元も子もないですからね」
「そっか。じゃあお願いするね」
そんな中俺は手を上げ質問した。
「あと一つ頼みたい」
「なんじゃ?」
「海斗と優奈を見つけたら二人も送ってくれ」
「えー………「あ゛あ゛!?」わかりましたすぐにします」
返答がウザかったので声のトーンを下げ、脅した所、平謝りされた。
「じゃ、頼むわ。で、これからどうしたらいいわけ?」
「世界の方には私が連れて行きます。それよりコレを…」
ミカエルは一本の剣と一つの盾を取り出し、俺に手渡した。
「これは…?」
「剣の方はファーストブレードと言って初心者用の武器です。こちらの盾はファーストシールドと言って同様に初心者用の盾です」
「へえ…。軽くて使い勝手がいいな」
軽く剣を振り手に馴染むようにする。
「あとこのベルトを。鞘がつけれるようにしています」
「ありがとう」
早速ベルトをつけ鞘を掛ける。
動きの邪魔にならないし良いな。
「準備完了! いつでも行けるぜ!」
「そうですか。では神様、行って参ります」
「うむ。行って参れ」
目の前に一つの扉が現れ、それがゆっくりと開かれる。
「じゃあなクソ神。あっちで楽しんで来るぜ」
「ちょ……クソ神って…!」
俺は扉を抜けた。
俺の人生、いきなりだが変わっちまった。けど…
楽しくなるといいな!
最初のコメントを投稿しよう!