第三章 復活と出会い

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美紀 「こちらではテュポーンやヤマタノオロチの話はご存知ですか?」 父アクラス 「すまない…その名は聞いたことがない…」 一輝 「どう言うことなんだ?!」 美紀 「時代がバラバラ……ヤズマットやルシファー、サタンは知っていても…テュポーンやヤマタノオロチの名前は知らない………………」 一輝 「美紀?」 美紀 「…………………………」 一輝 「駄目だ…、自分の世界に入っちまってる」 典明 「こうなった美紀は俺達の話が耳に入らなくなるからなぁ…」 父アクラス 「凄い集中力だな…」 亜由美 「すいません…」 父アクラス 「いやいや構わんよ、おかげで面白い話も聞けたのだから」 ソード 「しかしもうこんな時間か」  外を見ると月が、3つ、出ていた。 亜由美 「綺麗…」 一輝 「此方の世界では月が3つあるんだな」 ソード 「君達の世界では月はいくつあるんだ?」 亜由美 「1つだよ」 ソード 「へーぇ」 亜由美 「その時によって赤くもなれば青くもなるんだよ」 ソード 「そうなんだぁ」 父アクラス 「月で思い出したんだが  此方の世界では月が血のように真っ赤に染まった時、ヤズマットが復活する時だとされている」 典明 「つまり夜になって月を見れば復活したかどうか解るってことか」 一輝 「そうだな…」 康之 「出来れば見たくないな…」 典明 「あぁ…」 ソード 「そうだ、君達と約束してた武器を用意しないと」 典明 「あっ!すまない」 ソード 「少し待っててくれ、今用意してもらうから」 一輝 「助かる」 ソード 「良いってことさ」 父アクラス 「では鎧等も用意しよう」 典明 「いやなにもそこまで…」 母 「そのくらいさせて下さい、あなた方は息子のお友達、それに鎧もなければ身も守れないでしょうから」 亜由美 「スミマセン」 父アクラス 「遠慮しないでおくれ、息子の友達は我々にとっても子供と一緒だから」  
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