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もくもくと広がる白い煙が、あたしの視界を曇らせる。 その、出発点。 まるで引き寄せられるように、赤い光に手を伸ばした。 「あつっ!」 触れると同時に感じた温度に、素早く指先をひっこめる。 恐る恐る覗いた人差し指は、少し皮がめくれていた。
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