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舌の先がかすめる度、じんわりとした痛みが染みる。 それは指先から、首筋へ、頬へ。 這いずり回った迷子の舌は、ようやくあたしの口の中で、居場所を見つけたように落ち着いた。 うっすら開いた視線は、トキオとぶつかる。 その目は感じた熱以上に、悲しみを帯びていた。
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