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ヘルは「そう……」と、俯いた。
「……ただ、我々の人格を統合すれば、いい案が思いつくかもしれない。悪いが、管理人と隠者を探して来てくれないか?」
「管理人と隠者?」
「うむ。探偵である我輩、物を構築する管理人、そして忍びの隠者」
その3人の人格の種によって生まれる人格なら。
「あるいはこの状況の打破が思い浮かぶかもしれない。我輩はそう推理した」
管理人に部屋は存在しない、また隠者は管理人としか交渉しない。
ヘルは立ち上がり、探偵に背を向けた。
「まずは管理人を探すのね。分かったわ」
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