神の言葉責め

女王ヘルは幼少の頃からロキの悪質な悪戯に振り回された。

結果、ヘルは心にその受難を受け止める、６人の住人を飼うようになったという。

「面白い話というわりには、あまり笑えない話ばかりだよロキ。一体、君は何がしたいんだい？」

「神と巨人の子の興味だよ、ヘイムダル。例えるなら、水中で花火をしたらどうなるか、というような」

ロキの目は、まさにイタズラを思いついた子供の興奮で輝いていた。

ヘイムダルは、ロキがこの目を見せるとき、ロクなことが起きない、とすでに知っていた。

「僕には話が見えてこない」

「聞くよりも実行するのが早いだろう。いいかい？　この変わった道具の力を、さらに変わった境遇の彼女に使ったらどうなるか？」

敢えてミッドガルドの言葉で言おう。

『EX-Girlfriendで作り上げた擬似世界で、リボルバーマンションを心に持つ女神が、妖刀幾星霜で切られたら、果たしてどうなるか？』