第一章:1/1(日)

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その日、俺は22時に家を出た。 東京近郊にある『鉄道博物館』へは、電車で一時間ほどかかる。少しの遅れも許されないだろう、と余裕を持って行くことにしたのだ。 行きの車内には、心なしか若者が多かった。 やはり、あの場所へ召集された者達だろう。 はっきり言って、行くのは面倒臭かった。しかし、ただひたすらバイトして、人生の意味を見出だせないでいるよりはマシ、だと考えた。
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