第一章:1/1(日)

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「いえ、ゲームで殺すのは犯罪ではありませんよ。ですが、このシミュレーションは現実とリンクしています」 「どういう……ことだ」 「ある鉄道会社の電車一台と線路を使っています。映しだされている画面は、現実のものなんですよ」 ――なんてことだ。 人命をバカにしている。 命を使って俺達を試している。 何がゲームだ。命を弄ぶなんて最低―――――― とか下らないことを皆考えているのかもしれない。実際、その場にいる人の半分は怒り、半分は恐怖している。だいたい二分できたのだ。
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