プロローグ

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目の前にオンボロなアパートが現れる。その、二階に俺の部屋がある。 外付けの、薄っぺらい鉄板でできた階段を一段飛ばしで上る。 二階は、そんなに地上から高さがある訳ではなかったが、俺は、ここから見る景色が好きだった。 日はとっくに沈み、行き交う人の足元を照らすのは月明かりとイルミネーション。 そうやって、俯瞰することが俺の日課だった。
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