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「なんか、あったの?」
僕に何があったことは、由佳に見破られていた。
「いきなり、生でやるなんて、なんかあったんでしょ」
由佳が優しく尋ねる。
僕はあらいざらい由佳に話した。
「そっか、話してくれてありがと。私でよければいつでも、相談にのるよ」
由佳は冷えきった僕の心を温めようとしてくれた。
僕は、ずっとここに居たいと思った。
「一日だけ、泊まっていい?帰りたくないんだ」
由佳は僕の願いをすんなり受け入れてくれた。
時計の針は、正午をまわっていた。
「お腹空いてる?ちょっと待ってて、なんか作るから」
由佳は立ち上がり、昼食を作りに行く。
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