ナゾ

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次の日、五十嵐は電車に揺られながら、昨日の不気味な電話について考えていた。 なんなのよ!もう!わけわかんない! 心の中で呟く。でも本当は自分でも分かっていた。 自分は、強がっているだけなのだと。臆病だったあの頃の自分を恐れ、無理に強がりを言っているのだと。 昨日の電話を聞いた時、あの電話に怖がる自分。また元に戻ってしまうことへの恐怖。 自分は弱い人間なのだ。
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