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「好きです。付き合って下さい!」
私は彼を体育館裏に呼び出し、告白した。
メールか電話にしようかとも迷った。
でも、自分の気持ちを伝えるためにはやっぱり直接言うしかない。
彼は黙っていた。
「……………ごめんね。」
彼は小さく、でもはっきりと言った。
「美紗のことは嫌いじゃない、どちらかというと好きだ。でも、ぼくは付き合うとか、そういうのには興味がないんだね。」
「…………」
「ごめんね。」
彼は再び言った。私は初恋の人にフラれた。
背に夕日を浴びて私は走った。ずっと走った。
坪内美紗、私はもう恋などしない。
そう誓い家に入った。
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