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「あのさ、実は菅原にさっき俺、電話したんだ。」
菅原、という言葉に皆の顔つきが変わった。
「その時俺、菅原とカラオケの約束したんだけど、電話してる最中、菅原の後ろから声が聞こえたんだ。」
「声?誰の?」
五十嵐は尋ねた。
「分からない。だが、そのことを俺は菅原自信に聞いてみたんだ。『お前の近くに誰かいるか?』ってね。そしたら菅原は誰もいないと言った。その後、話していた菅原の声が急に止まり、荒い息遣いだけが聞こえてきたんだ。それで俺が大丈夫か?って声を掛けた瞬間………」
「電話が切れた………。」
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