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「で、その声はなんて言ってたの?」
恐る恐る、といった様子で五十嵐は尋ねた。
「その声は…」
嶋崎は間を空け、それから言った。
「『ミ……タ。オモ………テ。…………シネ。』
だった思う。」
皆は固まった。
「その声、どんな声だった?」
清水は言った。
「どんな声だったか?」
「そう。つまり、男の声か女の声か。とか。」
「うーん。」
嶋崎は悩み、そして言った。
「男か女かはわからなかった。でもたぶんあの声は…」
「奴だと思う。」
「奴?」
五十嵐は尋ねた。
「シャドー」
嶋崎の言葉に皆の顔が強張った。
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