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「シャドー、ね。」
清水は突然言った。それから話し始めた。
「まず初めは無人の椅子が倒れた。そして不気味な電話。しまいには、とうとう一人が危害に。これらのこと全て、シャドーが行ったとは考えられないかしら?」
「ぼくもそれを考えてた。シャドーには不思議な力があって、何かを忘れた僕たちに怒ってるんじゃないかと思うんだ。」
「なるほど。元、意外とやるじゃない。」
石田の言葉に五十嵐が言った。
「意外とって…。」
不満そうな表情を浮かべながらも、遠慮がちに笑った。その様子がつぼにはまったのだろう。五十嵐が腹を抱えて笑い出した。
そんな五十嵐につられる様に皆が笑い出した。
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