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千秋は叫びだし、トイレから走ってでていった。
「千秋!」
走る園部を五十嵐は追う。
五十嵐は嫌な予感がした。この廊下の突き当たりには、窓がある。
あと少しで、千秋に追い付く。しかし、それと同時に、あと少しで千秋は窓に着く。
五十嵐はラストスパートをかける。あと少し、五十嵐は手を伸ばす。
肩、肘の関節が悲鳴をあげる。
パシッ!!!
手に感触を感じる。
………間に合った。
千秋が振り向く。いや、千秋ではなかった。
「思い出した?」
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