ホウカイ

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そんな、さっきまで覚えていたのに。 必死に記憶をほじくり返すが、その部分だけぽっかりと、穴が空いたように抜けていた。 駄目だ。どうしても思い出せない。 ん?ちょっと待てよ? 五十嵐は考える。 2階から2つ階を登った、この学校は3階建て。 じゃあ私が登ったところはどこ……。 私が登った未知の4階。行ったこともないのに私はそこを知っていた。 奥に窓があること。 なぜ私はそれを知っていた?
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