第4ステージ突入?

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普段丈の長いズボンを履いているオレとしては有り得ない事に、やけに足がスースーしてるなと思って下を見てみると、 「…………………………………は?」 下だけではなく全身を見てみると、そこには女性の浴衣をセクシーにアレンジした物があった。 夜だからよく見えないが恐らくピンクを基調とした物で、帯は後で可愛くリボンのように結ばれていて、 丈が異様に短く太股がほとんど露出している。 フム、これは少しミニスカを履く女の子の気持ちが分かった気が…………しねぇよ。 「あの女(あま)ァァァァァァァァァァァァァァァァ!!! 絶対いつか泣かす!!!」 リーシャが去り際に残した何か裏がありそうな笑み。 それがこの如何にも日本のアニメ界にありそうな和風少女のコスプレだったのだ。 そしてオレは今刀を装備しているので、さしずめ和風美少女剣士(笑)とでも言ったところか。 …………最早笑う以外に選択肢が見つからねえんだよ。 「えー、本日お集まりの皆さんにお知らせでーす。 オレの女装姿という末代にまで残るような恥ずい姿を見た代金は────テメェらの命をなんぼ積んでも足んねぇんだよ!!!! ジェノサイドタァァァァァァァイム!!!!」 こんな姿を見られては神様仏様が許してもオレが許せないし元よりこいつらは全員殺すつもりだったし。 という訳で、レッツ虐殺〔ジェノサイド〕!! 『速っ─────』 メインディッシュの変態は女の子達を何人も残酷に食い更にはオレが女装する羽目となった責任をとってもらうために一番最後。 先ずは周りにいる普通の狒々を片付ける事にした。 廃墟となった寺の床板を踏み砕くつもりで初めの一歩を踏み出し初速をつけ、戸惑っていた狒々の一匹へ。 狒々は迫り来るオレから逃れようと、もしくは防ごうと体を後に引きながら両腕を顔面の前に翳すが意味を成さない。 鞘走りを滑走路として加速し抜き放たれる一撃必殺の斬撃は易々と狒々が翳した両腕の間を潜り抜け、 その先にあった狒々の首を胴体から切り離す。 カッターで薄い紙を切るのよりも遥かに小さい抵抗で狒々の首を切り落としたオレは、すぐ近くにいた狒々の目を突き刺す。 位置的に目──網膜を突き破ればそこにあるのは脳であるため、脳を突き刺された狒々は声を上げる事もなく絶命。 次に硬直して動けない狒々を横一文字に斬り裂いた。  
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