第4ステージ突入?

70/70
前へ
/184ページ
次へ
確かに露出度で言えば当然ビキニやその他水着の方が高いのだが、あれは……まあ強引に言うならば見せるために作られているのに対し、 今リーシャが着ているオレが少しアレンジした服は一応服として体を隠す事が目的となっている。 例えそれが太股の付け根のほんの数㎝までしか丈が無く脱ぐ一歩手前のように肩と背中を大きく露出し、 真っ正面から見れば胸の輪郭が見え風が吹けば一発で色んな所が見えてしまうとしてもだ。 最初から見られる事が前提の水着と見られないために着る服とでは認識や心構えが違うため、 露出度では水着に劣っていても他人に見られるという危険性が着る者の羞恥心を掻き立てるらしい。 一度罰ゲームとして唯で実証済みなのさ。 「チ、チラリズムか何だか知りませんが、女の子の服を無理矢理剥ぎ取ってこんな物を着せるなんて変た─────」 「少なくとも、人を眠らせている間に服を上から下まで剥ぎ取って女装の二段構えさせたお前だけには言われる筋合いは無いね。 イジメっ子は人の痛みを知らないからイジメなんて事ができるんだ。 これに懲りたらもう二度とオレを女装させようなんざ考えるんじゃねーよ。」 両腕で自分の体を抱きしめるように隠し顔を羞恥心で赤くさせながらも悔しそうに顔を歪め、 唯さんに言いつけてやるウワーンと敗北宣言を出し逃げ去って行くリーシャ。 しかしそんな格好で走ったりなんかしたらパンツや背中が丸見えで、 これは男の悲しき性らしく残念ながら見えるか見えないかのギリギリのラインに興奮し食い入るように見詰めようとした自分がいた。 純粋な茜の手前、何とか敗者が去って行くのを余裕の表情で見送る勝者のように演じ、変態と罵倒されるような事は避けたが。 流石に見ないって選択肢は選べ無かったけど。 そして一体何を思ったのかスレンダーな体のエロさをばらまきながら逃げ去って行くリーシャを見送っていた茜は、 何故か服を着崩して肩と背中を露出し、 「…………私でも興奮しちゃう?」 「安心しろ、オレ達の仲間には究極のロリ属性がいるが一度も興奮した事はない。 ロリコンは死ねば良いと思う。」 チッと空耳だろうけど舌打ちのような音が聞こえ、服を着直した茜は屋敷の中へ。 …………本当に女ってのはよく分からない生き物だ。 どっかの名探偵が、 『女とはどんな探偵でも解けない迷宮入りの事件である』 なんて表現したのも頷けるぜ。
/184ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11405人が本棚に入れています
本棚に追加