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「全く、何で空人と行かなきゃならないのよ……」
「俺だってやだよ……」
「え? なんだって?」
キャーアカイヒトミデワタシヲミナイデー
「まま、とりあえず何を買えば良いんだ?」
「師匠から紙を貰ったけどこれに書いてあるのかしら」
鈴仙は左の胸ポケットから四つ折にした小さな紙を取り出して、広げた。
「御蕎麦」
「うん」
「日本酒、焼酎、ビール他酒類、適量」
「ほう」
「あとは……あなたたちのセンスに任せる、と……」
「なん、だと……?」
これは責任重大だな。
鈴仙もため息ついて、難しい顔をしている。
竹林を抜けると、人里がもうすぐだ。
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