笑顔6

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蒲田がそれを仲裁しながら考えていたことは不謹慎ながら、真っ先に自分の生活のことだった──。 “事故や事件で会社の信用を失えば、更に経営は逼迫する。 これは、廃線への第一歩であると言っても過言ではない──” 乗客の生活、突き詰めていえば命を預かる仕事ではあるが、家庭も持つ蒲田にはそのことが気掛かりで仕方なかった。
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