笑顔6

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「私は……この鉄道を潰したくない……。 それは、お前も同じだろう?」 「当然ですとも。」 専務は強く頷く。 見渡すと、蒲田、川崎を始め社員全員が強く同意していた。 「私は、些か経営方針を誤っていたようだな……」 「やっとお気付きになられましたか、社長。」 「車両故障、路線分断が何だ。 今一度、周防電鉄を再建しようじゃないか。 お前も、協力してくれるな?」 「はい、私に出来ることなら何でも。」 「……2時間後、社員会議を行う。 社員は全員資料を持って集まるように。 今日は帰れないけどいいな?」 「承知しました。」 「もちろんです。」 周防電鉄の歯車が再び動き出した。 夜はまだ長い。
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