Adagio

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“昔、私には可愛い娘がいたんだよ。 ジャックインデュプレってチェリスト知っているかい?綺麗な女性だったよ。 私は彼女のコンサートには一回しかいったことがなかったが、彼女の演奏は素晴らしかった。 私は音楽のことなんて何にも知らない素人だが、彼女の演奏中、涙が止まらなかったよ。 私はもう一度彼女の演奏を聞こうとしたが、彼女は若くして無くなってしまって。そして彼女が無くなった翌年に私の娘が産まれたんだ。娘にはどうしてもチェロを弾いて欲しかった。3歳になった娘の誕生日プレゼントにはチェロをあげ、あぁもちろん小型のやつを。 娘はおおいに気に入ってくれて、朝から晩までチェロを弾いていた。弾いていたって言ってもただ適当に変な音を鳴らすだけだったが。よく作曲してくれたりもして、妻と二人で大笑いとかして最高に楽しい日々を過ごしてた。 しかし、幸せはそうながく続かない。って言うだろ 実際私達の幸せは長く続かなかった
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