序章 うまれるせかい

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イメージに集中する 思い浮かべるのは、海と呼ばれる青い場所と、緑が広がる森と呼ばれる場所… 黒一色に染まったはずの周囲の空間に、様々な色を持つ光が見え始めた それは恒星だ 自ら輝く星が生み出されたことで、宇宙が明るくなったように感じる はっきり見えたのは一つだったが、三次元空間での光の速さなんかたかが知れているし、第一それらしき「気」を感じる 見えないだけで、様々な星が生まれたと把握できた 全て注文通りなのだが 「…はっ!!」 彼女の中のイメージが固まり、早速それを築き上げていく 自らの手で思い通りに世界を作り上げる快感を感じる 構成されていく三次元物質を眺め、アルセスモアは思わずにやけてしまう そして、それに対してただ冷たい視線を向ける思念体が一つ 「…せいぜい頑張りなさい…アルセスモア…」 それは、銀髪の幼女の姿をした思念体、イレイシュであった…
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