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カーテンの隙間からの朝日の光が入り込んで、俺を照らした。その眩しさに強く目を瞑ってから、ベットの脇にある時計を見る。
和「…朝か」
そう呟き体を起こし、大きく伸びをしてベットから起き上がると、部屋を出るなりリビングに向かった。
和「皆、おはよう」
「おはよう和葉、ご飯出来てるぞ」
和「ありがとう、渚さん」
此処は渚さんが管理人をするなぎさ荘。
俺は海外に転勤となった父親とそれに着いていった母親に「和葉が心配だから明日から此処に住みなさい?高校も近いから楽ね!」と言われて、此処にきた。
住民は俺と渚さんをいれて五人。
大学生の優しいお兄さんの敦之、高校三年の俺の先輩の隆人、そして…
春「和葉ー!おはようのキスしよ?」
和「うわっ!だから、抱きつくな!」
そして、こいつがセクハラ変態キス魔の橘春。
春は入学式の後にこのなぎさ荘で出会ってその瞬間に「好きだ、付き合って!」と言われた。
俺はノーマルで生きてきたから、かなりの衝撃でその後のことはあまり覚えてない。
それで高校生になって一ヶ月が過ぎたわけだが、春は今もしつこく付きまとってくる。
まさか同じサッカー部に入るなんて思ってもみなかったし。
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