助け

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助け

奈)〔苦しい…頭が痛い…誰か…助けて…。〕 私は、気がついて、少し目を開けた。 辺りはぼやけてわからないが、自分の部屋だとわかった。 奈)痛…。 私は起きあがろうとしたが、体が動かなかった。 奈)誰…か…。あっ。 私は、横にあった携帯をみつけた。 横にある、ひらいたままの携帯に手をのばした。 奈)誰かに…。 誰かに電話しようとすると、階段から、誰かが駆け上がってくる音がした。 〔ダンダンダンダン〕 誰かがドアを叩いた。 忠)奈奈!おい!〔ダンダン〕 奈)忠…義? 忠)そや!だからここ開けてくれや! 奈)う…ん。 でも、起き上がりたいけど、体が動かない。 奈)ごめん…なさい…。体が動かないの…。 〔カチャカチャカチャカチャ〕 ドアの向こうから、音がした。
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