7人が本棚に入れています
本棚に追加
佐々木サラスが頭を抱えながらも俺のことをチラチラ見ていた。
「何でこっちをチラチラ見てるんですか?」
と俺は佐々木の方を向いて言った。
「えっ、あ、ごっごめんださい、です。」
また佐々木、華麗に噛んだな。
「あの~、まずは深呼吸して下さい。」
それに従い佐々木は深呼吸を始めた。
深呼吸を三回行った。
そしていきなり
「ご、ごめんなさい、です」
と言った。
「はい?何でいきなり謝ったんですか?」
「あっ、わ、私が見ていたことで不愉快な?思いをさせてしまったので、です」
佐々木のことでいくつかわかったことがある。
佐々木は恥ずかしがりやのレベルを超えている。
今俺と話しをしているときだって教科書で顔を隠してる。
そして難しい日本語は出来ないようだ。
不愉快を言うときこれであってるっけ見たいに?マークが出ていた。
それから全ての話しの最後に『です』をつけている。
これは癖みたいなもんだと思う。
「べつに不愉快な思いなんてしてませんよ。佐々木が俺も見ていることについて気になっただけですから。」
「綾ちゃんと音無くんの会話って難しいけど、面白いから見てました、です」
最初のコメントを投稿しよう!